妻を私物化しないことの重要性

夫原病という言葉を聞いたことのある人も多いと思いますが、これは夫の態度や言動はもちろん夫の存在そのものがストレスになって心身の健康を損ねてしまう妻の状態をいうものです。一昔前に多い亭主関白タイプの夫ですと、妻や子供たちはほったらかしで家にも夜遅くにしか帰ってこないというのが定番でしたが、夫原病を引き起こすような最近の夫のタイプは少し様子が違うようです。休日は基本的に家にいて、妻を私物化します。妻の行動を制限したり、自分のそばにいるよう束縛したりします。本人は家庭サービスのつもりですが、家事を積極的に手伝ったりするわけではないので、妻にしたら嬉しくないばかりか迷惑千万な存在です。
こんな時に、たとえば妻が友だちとランチに出かけたり趣味のサークルに参加するなどと言い出したら、一気に不機嫌になります。出がけ間際の妻に無理やり昼ごはんの支度をさせたり、夕食までに帰らなかったら「誰のおかげで生活できていると思ってるんだ」などパワーハラスメント全開のセリフを吐いたりします。その癖、自分の付き合いゴルフなどに妻を連れ出す時は上機嫌で妻も楽しいはずだと都合よく解釈する無神経さを兼ね備えています。
このような夫は、子育てに忙しい若い世代ではなくむしろ子育てが終わった世代やリタイヤ世代に特に顕著です。夫が働いている間に、妻は家事や子育てするなかで自分だけの社会のつながりや人間関係を着々と築いているのです。それをいくら夫だからといって邪魔する権利はありません。妻の自由を認める精神的な余裕や懐の深さがないまま時間を重ねると、最終的に妻から熟年離婚という厳しい選択を突きつけられることにもなりかねません。

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